雪の降らない街 


 今年も一つ凍える季節は
寂しげな君と色付いた灯りがともる
君と歩いた見慣れた道は
今はただ僕の足音だけが響く


あの時、伝えることができずにいた想いを
5線譜にのせて歌うよ
いつかまた笑えるように…

雪の降らないこの街にも
今年も凍てつく冬が訪れる
いつか君と見たこの景色も
モノクロの影に浮かんでいる

やめた煙草に手を伸ばしてみても
失った過去は心の奥まで焼きついて
時計の針が時を刻んでも
あの日から僕の時間は止まったままで

君の目に今の僕はどう映る
ねぇ教えてよ
僕の目に映る君は
何故か切ないよ…

雪の降らないこの街には
寂寞に満たされた風が吹き付けて
若すぎた日々の泡沫の恋が
昨日のことのように
ただ懐かしくて

壊れるくらいに君の名を叫んでみても
過ぎ去った想い出が駆け巡る
君とこの街の最果てに想いを残し
届かない場所へと消えた…

雪の降らないこの街にも
今年も凍てつく冬が訪れる
いつか君と見たこの景色も
モノクロの影に浮かんでいる

雪の降らないこの街にも
寂寞に満たされた風が吹き付けて
若すぎた日々の泡沫の恋が
昨日のことのように
ただ懐かしくて

今年も一つ凍える季節は
寂しげな君と色付いた灯りがともる
君と歩いた見慣れた道は
今年は雪が降り積もる…
 

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